目次
とある日
2024-03-08 Aurora MySQL 3.06.0 が一般提供されました。
マイナーバージョンが上がったことで、色々と機能が追加されてたので少し見ていきます。
Aurora MySQL 3.06.0 アップデート内容
アップデートの内容は以下で見れます。
Amazon Aurora MySQL バージョン 3 のデータベース エンジンのアップデート - Amazon Aurora
新機能
新機能は全部で5つありました。
- 複数のセカンダリ インデックスを持つ大きなテーブルのトランザクションをレプリケートするときのバイナリログレプリカのパフォーマンスの向上
aurora_binlog_replication_sec_index_parallel_workers
- 新しいストアドプロシージャの追加
- Amazon Aurora 機械学習にAmazon Bedrockがサポート
- 自動 UNDO テーブルスペースの切り捨てのサポート
バイナリログレプリカのパフォーマンスの向上
aurora_binlog_replication_sec_index_parallel_workers
というパラメータが追加- Aurora MySQL バージョン 3.04 以降の場合、レプリケーションはデフォルトでマルチスレッドになった
replica_parallel_workers
でスレッド数を設定できる- デフォルトは4
- MySQL :: MySQL 8.0 Reference Manual :: 19.1.6.3 Replica Server Options and Variables
- セカンダリ インデックスの変更をバイナログ レプリカに並行して適用するためのスレッド プールが導入
aurora_binlog_replication_sec_index_parallel_workers
はそれのスレッド総数を制御するパラメータ
aurora_binlog_replication_sec_index_parallel_workers
パラメータは0
デフォルトで (無効) に設定されている- インスタンスを再起動する必要はない
- レプリケーションを再度開始する必要がある
- マルチスレッドレプリカにおける運用時の注意点について – スマートスタイル技術ブログ
新しいストアドプロシージャの追加
rds_set_read_only
read_only
DB インスタンスのモードをグローバルにオンまたはオフにします。- リーダー DB インスタンスではパラメーター
innodb_read_only
を変更できません。 - パラメータ
read_only
の変更は再起動しても保持されません。 - 永続的な変更を加えるにはDB クラスター パラメーター
rds_set_binlog_source_ssl
- バイナリログレプリケーションの暗号化を有効にします
- MySQL :: MySQL 8.0 リファレンスマニュアル :: 15.4.2.3 CHANGE REPLICATION SOURCE TO ステートメント
- SOURCE_SSL
- レプリカがレプリケーション接続を暗号化するかどうかを指定
- デフォルトは です
0
Amazon Aurora 機械学習にAmazon Bedrockがサポート
- Aurora PostgreSQL から Amazon Bedrock へ直接アクセスできるようになりました | DevelopersIO
- これのMySQLバージョン
- Aurora MySQL での Amazon Aurora 機械学習の使用 - Amazon Aurora
自動 UNDO テーブルスペースの切り捨てのサポート
- UNDO ログがパージされた後に UNDO 表領域の未使用領域を再利用可能
- UNDO表領域の自動トランケートには、少なくとも2つのアクティブなUNDO表領域が必要
- UNDO表領域を自動的に切り詰めるには、
innodb_undo_log_truncate
変数を有効
改善
個人的に気になったやつだけ上げる。
- 可用性の向上
- SHOW STATUSの実行時にデータベース インスタンスの再起動を引き起こす可能性がある問題を修正しました および バイナリログをパージします同時に発言。
PURGE BINARY LOGS
ユーザーが構成したバイナリログの保存期間を守るために実行される管理ステートメントです。- 何も影響ないコマンド実行したはずなのに再起動するのは怖い
- データベース インスタンスの再起動中に追加の再起動が発生する可能性がある問題を修正しました。
- 発生しても気づかなさそう
- Aurora MySQL 2.10 では、読み取りが可能な状態で Aurora DB クラスターを再起動するためのサポートが追加されました。この機能により、ライター DB インスタンスが再起動されている間、リーダー DB インスタンスをオンラインに保つことができます。
- SHOW STATUSの実行時にデータベース インスタンスの再起動を引き起こす可能性がある問題を修正しました および バイナリログをパージします同時に発言。
- 一般的な改善点
- メモリが 4 GiB 以下の小規模な DB インスタンスは、DB インスタンスがメモリ不足に陥ったときにバッファ プールを自動的に調整し、メモリを最も消費する接続を閉じるようになりました。
- ロック マネージャーのメモリ使用量を追跡するためのメトリクス
Aurora_lockmgr_memory_used
とメトリクスを追加しました。- Aurora MySQL ロックマネージャーが使用しているバッファプールメモリの量 (バイト単位)。
- Aurora MySQL 設定パラメータ - Amazon Aurora
〆
マイナーバージョンアップデートだとそこそこ機能が追加されてて面白い。